9月2013

「真空管アンプ」で音楽を聴く会

オーディオ

「真空管アンプで音楽を聴く会」に参加しました。主催者は雑誌「無線と実験」の著者の方で、場所は西東京市田無町(昔の田無市)の「コール田無」です。
例によって、少し早めに出て近辺散策をしました。
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駅からの途中で「ふれあいのこみち」という表示がありました。カラー舗装でくねくねと続いています。また「コール田無」隣の總持寺近くに「やすらぎのこみち」の案内板がありました。ここから、西側にこの小道をたどっていくと、同じような表示がありました。帰ってから調べると”玉川上水の分水である田無用水の水路の一部を市制施行20周年事業のひとつとして、市の計画で作られた愛称道路のうちの2本”とあります。つまり江戸時代から続く用水路の跡らしです。どちらも狭い路地状になっているので車が入り込めない歩行者、自転車専用なので安全・快適な生活遊歩道でした。良い試みであると思います。

 

「コール田無」は、田無神社の隣にあります。田無神社は、鎌倉時代に起源があり、現在の地に落ち着いたのは江戸時代初期のころという由緒ある神社らしいです。お参りしてから「コール田無」に入りました。

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定員約180人のホールですが入った時は7割くらいの入りでした。最終的には9割くらいになっていたと思います。
当日のアンプ群です。いづれも「無線と実験」に発表済のアンプですが、どんな音を聞かせてくれるのか期待が高まります。

第一部 アンプ、スピーカを切り替えての試聴
GE 6550A(3結)トランスドライブ pushpull/LMT 3033A single

第二部 Live ”Gypsy Vagabonz”

第三部 2Way Multi
GE 6550A(3結)トランスドライブ pushpull+STC 4212E SIngle

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肝心の音楽ですが、ジャズを主体にクラッシクや歌謡曲も含めた選曲と主催者の豊富な知識と巧みな語りとで4時間近くの長丁場を飽きることなく楽しむことができました。ジャズもスイングジャズというらしいですが映画やミュージカルなどで著名な曲も多くすんなり入り込めました。

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また音ですが、マルチアンプ方式の方が圧倒的に良かったです。比べるまでもない、まさに次元が違うと云ったら良いのでしょうか、耳ざわりの音がなく安心して音楽に没頭することができました。
先の、「LMT 3033T」というユニークな形状の真空管を使ったアンプは、高々4Wの出力ですが、繊細さと力強さとを併せ持った音を出すので意外な感じを持ちました。もちろん使用したスピーカが100dBもの高能率型で有るからですが、ともかく良い感じでした。

今回の催しから改めて、オーディオは、まず空間(部屋)、次にスピーカ、コンテンツそして最後がアンプ等と再認識しました。ままならないのもこの順序であるのが残念です。(笑)
今回の収穫は、目指すべきはマルチアンプシステムであること、LPの持つ情報量のすごさを再確認したことでした。

もう一つ、今回の参加者の大部分は、中高年齢(高年齢寄り)でした。真空管、レコード、LPジャケットや静かなジャズ、スクリーンミュージックなどのオーディオの世界は若い人には無縁の世界なのでしょうね。

先週は、JSFに参加し野外で音楽を堪能し、今週は室内でじっくり音楽を聴くことになったわけですが、室内で静かに耳を傾ける…というのは飽きることは無くても正直疲れます。
JSFでは、演奏はそれこそ玉石混交であり、また静かとは程遠い環境でしたが、老若男女多くの方々がそれぞれのスタンスで楽しんでいるようでした。そして、残るのは爽快な疲れでした。やっぱり参加型が一番なのでしょうか。もちろん、一人でグラスを傾けながらも….有りとは思いますが。