時には「芸術」も

オーディオ

久しぶりに「芸術」を楽しんできました。

「千住真理子ヴァイオリン・リサイタル ピアノ:山洞 智」です。
IMG_0002_01場所は、立川市の「たましんRISURUホール」です。このホールは、アミューたちかわ(立川市市民会館)と呼ばれていましたが、大規模改修工事を機会にネーミングライツ(施設命名権)の導入によって、愛称が変更になりました。リニューアルオープンは、2014年1月9日とまだ出来たばかりの施設です。

千住真理子さんのお話によると、音響関係の設計がしっかりしていてとても響きの良いホールに仕上がっているそうです。事実、ヴァイオリンの小さく細やかな音もしっかり聞こえていました。もちろん、マイクなどの使用は一切ありません。あの小さなヴァイオリンから、1201席のこのホール隅々にまで満たす音が出るのですから響きの良さがわかります。

DSC02226_01当然、演奏中の写真は禁止です。根が真面目なのでしっかり従い休憩中に舞台を撮りました。このピアノの左前で演奏している千住真理子さんをイメージしてください。

曲目:
黒人霊歌:アメイジング・グレイス
ヴォーン=ウィリアムズ:グリーンスリーブスによる幻想曲
アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
カザルス:鳥の歌
フォスター/ハイフェッツ:故郷の人々
岡野貞一/朝川朋之:故郷
成田為三/千住 明:浜辺の歌
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲よりイタリアーナ、シチリアーナ
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
ヴィエニャフスキ:シャンソン・ポロネーズ
ドヴォルザーク/クライスラー:スラブ舞曲第1番
クライスラー:ジプシーの女
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

千住真理子さんは、演奏はもちろんですがお話の方もすばらしいですね。
あのストラディヴァリウス「デュランティ」との運命的な出会い。気むずかしいこの名品のための涙ぐましいまでの気遣い。それらは全て、最高の音を多くの人に届けたいためであると知って”すごい人だ”とますます好きになりました。(温度・湿度の管理はもちろん、照明の強度までも使われているニスに影響を与えるので管理していると話されていました。)

演奏曲目一つ一つに作曲家のこと、編曲者のこと、聞き所などを丁寧に説明してくれました。
印象に残ったのは、3年前の東日本大震災以降日本を意識するようになり”日本のうた”を積極的に取り入れるようになったこと。浜辺の歌は、兄から東北の海を思って弾いて欲しい、と言われた時からこの曲が、かけがえのない失ってはならない日本の歌に変わったと言った趣旨のことがありました。

前半の静かな曲目から、”ヴァイオリンの全てのテクニックが詰め込まれている”(*)ツィゴイネルワイゼンまで、に加えて2曲のアンコールをストラディヴァリウスの音で堪能しました。(*)もちろん千住さんの言です。

2時間があっという間に過ぎました。これだけ充実した時間を過ごせたのは久しぶりです。

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当然、CDや書籍の販売があります。ミーハー性を発揮してサインもゲットしました。ついでに、しっかり握手も・・・。

 

この日は、立川花火大会の日でもありました。大変な人出に恐れをなして早々に引き揚げることにしました。

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