9月2016

ブラ歩き・・・田無

きままな読書 まちかど

最近、坂や曲がりくねった道が妙に気になります。『東京スリバチ地形入門』を読んだことや”ブラタモリ”の影響を受けているようです。

suribati『東京スリバチ地形入門』は、東京は意外と凸凹の多いところであると気づかせてくれます。
都心は、武蔵野台地の東端にあたり、関東ローム層の豊富な湧水から流れ出る中小河川が土を削り、また人の手も加わりスリバチ地形が形成される場所が多く存在しています。
それらの場所を訪ね歴史と家並みなどを思案する楽しみを教えてくれています。”スリバチ”そこには、坂道や段々があり水場や池があり古くから人々の生活の場所があったところとも教えてくれています。

今回は別用で来たのですが、少し時間があったので駅近くをぶらぶらしました。

田無駅の北口を東側に降りると踏切があり、踏切を渡ると坂を下りるようになります。下りきったところに石神井川が有りました。

石神井川は、小金井公園北付近を水源として、西東京市から練馬に入り、緩やかに東北東に向かい板橋から王子を経て隅田川に流れ込む1級河川です。

dsc04880往時は、広やかな河岸を持っていたと思われますが、ここ西東京市田無付近では土手は無く両岸鉄補強の掘り割りとなっています。もちろん水辺など存在していません。残念ですが都会では仕方ないのでしょう。

ここしばらくは、雨模様だったのですが流れる程の水はありませんでした。

dsc04878近くに、調整池があります、南町調整池とありました。写真の右側が石神井川で、左側が調整池になります。増水時は、中央部を超えて池に流れ込むようになっています。
石神井川の構造からは調整池が必須のようです。帰ってから調べると、過去何回か大雨時に苦しんだとあります。調整池は幾つもあるようです。

dsc04884田無村のころ、この地点は、青梅道、所沢道の分岐点がある交通の要所で宿などもあり栄えたようです。青梅街道沿いに道しるべとしての庚申塔がありました。

なじみの少ない場所でも窪地や川、家並みと神社の位置などに想像がふくらみます。

これからは、予備知識を仕入れてから来るようにしましょう。