つれづれ

ほっとひととき –Coffee Time

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DSC_1157実務研修を終えて、ひと息入れているところです。この日の研修場所は、渋谷の青葉台なので東大の駒場キャンパスを利用させてもらいました。研修でフルに頭を使ったのでエネルギー補給が必要な状態です、と言うことでケーキセットの注文です。(笑)

この時季、早々と夕暮れをむかえるキャンパスには、楽しそうに会話しながら学生達が行き交います。これらの人々は、まさに青春のど真ん中にいて、もしかしたら人生で最良の日々の中にいるかもしれない・・。などと勝手な想像をめぐらしながら、窓越しに見ながらコーヒーを味わいました。
DSC_1244大学に入って初めて喫茶店なるものを知りました。田舎には、こんなに明るく、こんなにゆったりできる場所がなかったのです。喫茶店は、高校では出入り禁止の場所でした。

ここは、他愛のない会話や時には議論をする場所、試験のための勉強をする場所でもありました。そして、コーヒーの味をおぼえた場所でも有りました。

DSC_1273でも一番よく利用したのは、読書のためでした。活字を追い、本を置き、飲み物を手にしながら、内容を反芻してイメージを作り上げ脳裏に焼き付ける。そして、また活字を追う。読書の内容は違ってきても、イメージ化する楽しみは今もそのまま続いています。その時に、バラード調の曲でも聞こえてくれば、それはもう至福の時でもあります。DSC_1261はじめての街に行くと、喫茶店を見つけ入り雰囲気を味わうのが自分の流儀となってしまいました。残念なのは、ゆったり出来るいわゆるグランド喫茶が無くなり長居するのが申し訳ないようになってきてしまったことです。

旧交を温める

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元所属していた職場のOB会が有りました。ここのところ定番となっている初夏の行事で、最近は真面目に出席しています。

全体会では、この機会にしか会えない方々と懇談し、2次会では気兼ねなくお話しできる方々との歓談です。今になって真実を知ったり、裏話があったりと時間を立つのも忘れるくらい楽しい時間を持ちました。

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学生時代の友人も忘れがたいですが、何十年も一緒に働いた方々は、また格別です。今回も話しが途切れること無く次々と共通の話題が出てくるのも長く深い共通時間がなせる技でしょうか。

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一時代を築いたプロフェッショナルな方々ばかりなので、これからもいろいろ教えていただきたいと思います。また、今の業務の関係でご支援をいただくことも有ろうかと考えています。

それはさておいても、このように定期的にお会いし、心から打ち解けた会話が出来る機会を大切にしていきたいと強く思いました。

年度替え

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3月から4月にかけても何かと飲む機会が多くなります。送別会に、歓迎会それに花見などなど。今年は、加えて同期関係が2つ開催されることになりました。このように多くの方々とお付き合いいただいていることに感謝しています。

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新たな年度では、仕事、趣味、ボランティアなどで、さらにいろいろな方と知り合いになりそうな予感で期待がふくらみます。

春分も過ぎ、日の入りがどんどん遅くなるの実感しています。ようやく、寒さは和らぎ過ごしやすい季節になって来ました。今回は、何時ものように駅近くでの開催ですが来週に入ると外でも楽しめるようになりそうです。

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さくら開花の声が聞かれ、市の花「コブシ」は今が盛りのようで白い花をあちこちで見かけるようになりました。
来週4月5日は、二十四節気の「清明」になります。”万物が若返り、清々しく明るく美しい季節”と云うことで花の季節から、青葉の季節ももうすぐですね。

花を見ながらの一杯を楽しみたいのですが、予定が4月中旬近くになっています。そこまで花は、残っているでしょうか。

受験の日

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業務が一段落した帰り道、こんなカンバンを見ました。あ~そうか、今日は入学試験日だと気づきました。それと同時に、遠くなってしまった受験の日の情景が脳裏に去来してきました。

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もちろん本文とは関係ありません。

緑の上に白い丘がキラキラ輝いていました。思わず、地中海のようだとつぶやきました。もちろん、地中海など行ったことは有りません。写真で見たアテナイのアクロポリスの景観などが想起されたのでしょう。
やがて、列車は大きな川を渡り目的地に着きました。

駅を出ると、先輩達が待ち構えていました。大きく高校名を書いた旗を持っていたので直ぐにわかります。1カ所に集められ宿泊先別に分けてから、先輩達は旅館に連れて行ってくれました。
旅館で荷物を解き、早い夕食を食べ、ゆったりしていると先輩達がやってきました。またまた集められて、明日の予定、受験の心構え、細かな注意点それに先輩達の経験談などを話されました。周りは××だと思え、俺は△△だったなどなど言いたい放題でした。

どうやら、駅出迎えは、1,2年生の仕事で夜の訪問は、3,4年の大先輩らしいとわかりました。真面目な受験生は、先輩のひと言ひと言にただただ頷いていました。おかげで、受験に来ているという緊張感は全くありませんでした。

次の日は、試験場の下見です。昨日の先輩達がやってきて、試験場の案内をしてくれました。受付からの順路、トイレの場所や食事の場所まで自分の経験を交え丁寧に説明案内してくれました。

受験当日のことは、ほとんど記憶に残っていないのですが、最後の数学だけは何故かハッキリ憶えています。受験3日目最後の科目は、数学でした。3時間で6問です。問題用紙に加えて、A3サイズの解答用紙と下書き用紙が配られます。解答は、1問1枚で何も書かれていない白紙の解答用紙に書いていきます。
何時ものように、第1問から取りかかりました。「あれ~おかしいな何故解けないのだろう」と思い時計を見ると40分を過ぎていました。焦ると言うより解けないのが不思議な気持ちでした。仕方ないので、2問目に取りかかりました。2問目は、すんなり解けました。そこで、また1問目に戻りました。あら不思議、するすると答えが出てきました。あとは、3問目からグリグリ解いていき、全部終わって時間を見たら、30分以上残っていました。
ゆっくり見直ししても残り時間が有りました。数学なので、解答の流れと最後の答えの形式を見れば、合っているか間違えているかわかります。素直な流れで、簡潔な結論になっていれば、それは正解です。

解答用紙が集められ試験終了の宣言が為されたときに「合格」を確信しました。理系の受験生で数学が満点なら合格以外考えられません。

旅館に帰り荷物をまとめ駅に行きました。出発までには少し時間があります。駅前は、人通り多く活気がありました。解放された高揚感の中で誰かがパチンコしようと言い、そうだそうだと皆が店に入りました。中に入ると、店長さんが出てきて「君たちはまだ、高校生だ。4月になったら来なさい。」と言われてしまいました。当然ですね、学生服だったのですから。怒るわけでなく、しっかり諭すように話してくれたので人の温かみのようなものを感じ、すっかりこの街が気に入ってしまいました。

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心の風景とは大分違います。手前のビルは無く、向こうの丘は開発途上で白い地面が遠くから見えていました。緑と白さのコントラストが明確でした。

4月になって、この街で、あの輝いた白い丘の麓に住むようになりました。もちろん、後輩の迎えを盛大に行ったのは言うまでもありません。

[追記 後で調べたところ、1問最後の値の代入で間違えていたようです。でも流れの記述は合っているので悪くても95%以上の得点と思われます。]

晩秋

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秋が一段と深まり、朝夕の冷え込みに厳しさが増してきています。昨年より15日も早く27日夜、「木枯らし1号」が吹いたそうです。もうすぐ11月、立冬をむかえ冬が駆け足でやってきます。

DSC14100秋晴れのこの日、ひかりあふれる道を散歩をしてきました。黄金色の銀杏に出会うのはもう少し先のようですが、葉を透けてくる日は、彩り豊かで何時までも見飽きることがありません。

DSC14101もう終盤のコスモスも、色が凝縮され鮮やかさが増したようでした。柔らかな光につつまれていると、何も変わらない懐かしい景色の中にいる自分を見つけるのでした。

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