10月2013

ビジネス書

きままな読書

本屋が好きで空き時間があれば本屋に行きます。特にジャンルといったものはなく気になるものがあればその場で購入します。読むのは、電車の中や空き時間の喫茶店などです。もちろん専門書、実用書は別です。
ここでの2冊は、気楽に読める割に中味が濃く、何よりも面白いと感じました。

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない

IMG_0001ここでの「ビジネス書」とは、自己啓発書、成功本のたぐいです。
最近はどの書店でも入り口の一等地に所謂ビジネス書が大量に置いてあります。題名を見るとなかなか魅惑的です。いわく、「無理なく続けられる年収10倍アップの××」「ノーリスク・ハイリターンの成功××」「あなたを変える××術」・・・。この本は、この種の書籍が気になって気になってついつい手にしてしまう方にお勧めです。

62ページからの「成功本におけるお約束のストーリー」の部分だけでも立ち読みしててはいかがでしょうか。あまりにぴったり当てはまるので笑ってしまいます。合点される方は、この種の書籍から卒業される方と思います。
このストーリー展開は、いろいろな場面に応用できそうなのでどんどん使っていきたいと思います。何しろ「成功へのお約束」ですから(笑)。

 サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている

book_002_01サラリーマンの悩みと言えば、給料のこと、仕事のこと、人間関係に関することが多いと思われます。これらを扱った書籍もビジネス本に負けずに多くの書籍が出版されています。
この本では、「どうして××はできないのか?」「なぜ××が上手くいかないのか?」などは、あなた固有の悩みではなく多くの人が経験するものであって、過去および現在において優れた研究の積み重ねがあり「答え」はできているのだから、その「答え」を活用するのが早道でしょうといった内容です。

 

 

 

 

環境も、経歴も、体力も、性格も違うにもかかわらず「単なる私的な成功体験を他人に押し付ける」ような書物をいくら読んでも[得られるもの÷かけた時間]のパフォーマンスは良くないばかりか、「なぜ、俺は××できないのだ」などと新たな「悩み」を抱え込むことになるのではないでしょうか。

「楽して清貧」「苦労して金持ち」は有っても「楽して金持ちは」無いと思います。古典、大定番書をしっかり読み込み、優れた科学的成果をしっかり学びましょう。自戒を込めて。