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何時ものように、西東京市のコール田無に行ってきました。今年の目玉は、幻の銘球 GEC DA100を使ったアンプです。この巨大な真空管からどんな音が出てくるか?
DA100モノーラル
WE300B K-Choke Drive Single Amp
結果として、”普通”でした。ただし、すごく高いレベルでの普通です。低音が、高音が・・・など関係なく安心して聴ける音でした。
もちろん初めて目にするのですが、真空管DA100のその大きさに圧倒されます。物理的大きさと再生する音の余裕度は比例するようです。
選曲と曲紹介時の語りが素晴らしく引き込まれました。ゆったりした3時間半でした。
THORENCE 184+GE バリレラ RPX
ソースは、ほとんどがLPで残りがSPとCDでした。1950-60年代盤では、モノーラル録音が多いわけですがモノーラルでも充分奥行きが感じられて全く違和感を感じませんでした。
Gypssy Vagabonz
JAZZ生演奏もプログラムされていて、これも楽しみの一つです。
入り口から出口までのシステム完成度が高いのでしょうね、よき時代のアメリカが雰囲気たっぷり眼前に浮かびます。おかげさまで”音楽”を堪能できました。
最後に、恒例の抽選会がありました。高価な部品や珍しいレコードなどがあるので毎回楽しみにしています。 が、しかし、なんたる不運でしょう今年は当たりませんでした。半数近くの方々に行き渡るはずなのに・・・ガックリ&残念です。
2016年9月26日
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今年もアンプ試聴会に行ってきました。場所は、昨年と同じく新浦安駅前のホールでした。
今回は、第三世代のSiC MOS-FETを出力段に使ったアンプと真空管を出力段に使用したアンプでした。どちらも、前段に真空管を使用した半導体・真空管ハイブリッドアンプです。ソースは、ほとんどがLPをデジタル化したものでLPアナログも一部ありました。内容は、6割がクラッシック、4割がジャズ・その他といった感じです。
SCT3030AL MOS-FET出力
半導体式と真空管式それぞれを3Wayスピーカーシステムで、それからネットワーク分割スピーカーシステムで聞くことが出来ました。いずれの場合も、金田システムの特徴と思いますが、音の場が前方に大きく拡がりスピーカーの存在を意識させません。そして、楽器それぞれがその持ち場でシッカリ音を出しているのが判ります。
WE421(左)、6C33C-B(右)
6C33C-Bは、迫力がある
なお、好みの領域なのですが、真空管出力式の方が安心して聞けるとの感想を持ちました。また、新型SiCによるのか判りませんが、真空管との音の差が従来より少なくなったようにも聴えました。
”出来の良いネットワークならマルチでなくとも充分聞ける。真空管6C33C-Bは、特性のバラツキ少なく安価である”との言葉がありました。
この種の試聴会でよく見かける方もいらして親しくお話もさせていただきました。自分も常連の部類に入りかけているのかも知れません。来年の機会には、どのように進化しているか今から楽しみです。
周辺は、高層ビルが立ち並ぶ近代的住宅地域
浦安の南方は羽田空港への進入路になっているので到着機がちょうど良い高さで見えます。4時頃だったのですが、到着のラッシュ時間になっているようで、左手上部の雲間から次々と大型機が現れ着陸態勢に入り右手に去って行きます。この間3分間隔くらいで、大げさでなく通勤時間帯の電車並みと思いました。10機以上確認してその場を去りました。この間に出発機もあり、これほどたくさんの離発着を捌けるのかと要らぬ心配をしてしまうほどでした。すごいですね、大都会のダイナミックさを感じます(豆粒となってしまうので写真には撮れませんが)。
2016年4月10日
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先日は、コンサートに行きそびれてしまいました。その代わりでもないですが、オーディオ試聴会に行ってきました。場所は、何時もの西東京市の「コール田無」です。ここでの開催は、近場なので大変ありがたいです。
今回は、いわゆるビンテージ(Vintage)物でした。主役は、スピーカのシーメンス オイロダインです。これを、本物のWE300Bで鳴らすとどんな音が出るのか大変興味がありました。
中2つがオイロダイン、両端がJBLのスピーカです。
音楽ソースは、ほとんどがLPで時にテープまれにCDといった感じでした。主催者とっておきの名演奏盤ばかりのようです。
システムは、
主 プリアンプ 金田式DCプリ
メインアンプ WE300Bシングル
スピーカ シーメンス オイロダイン
従 プリアンプ 金田式DCプリ(主と同じ回路)
メインアンプ 金田式A級50W×3(マルチアンプ)
スピーカ JBL 3WAY
オイロダインの情報をネットなどで集めると絶賛の嵐でした。皆さん、究極のスピーカであるとおっしゃられています。オイロダインは、劇場用の音響システムらしいですが能率が良いので8Wクラスの真空管アンプでも十分な音量になるようです。
オイロダインです。畳2枚(1坪)ほどと思える平面バッフルです。大きいです。
裏側はこんな感じ。鉄枠にしっかり固定されています。さすが、プロ機は違うと思わせます。
アンプは、伊藤多喜男さん設計を忠実に再現したもの。途中から、1960年台のWE300B(これが最高らしいです)に差し替えられました。結果は。。駄耳には難しいですが、心なしか安心して聞けるようになったような気がしました。
WE310A+WE300B+WE274BのいわゆるWE91Bと思われます。
全体的に、1960年台から1970年台前半の頃でしょうか。バリバリの現役で使っているので、それぞれを大切に扱っているのがよく判りました。
プリアンプです。ケースマイカにスチコンのパラ接続、MC用トランスなど金田式初期の頃の設計です。懐かしいです。
テープは、2トラ38(2トラック38cmスピード)オープンデッキ。これも、プロ用機とのこと。
オイロダイン・システムを初めて聞いたのと現代風のシステムとは大きく違う音なので戸惑いもありましたが、しばらく経つと流石にハットとする場面が多くなりました。音楽ソースもLPなので、このシステムに適しているのでしょう、生き生きと再現していました。
DCアンプ+JBLは、演奏前や曲間の静かさが印象的でした。
どう見ても、手の届かない機器ばかりでしたが、3時間超良い経験をさせていただきました。
2015年7月31日
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約1年ぶりの「金田アンプ」試聴会に行ってきました。場所は、昨年に続き京葉線新浦安駅前です。
新浦安駅前です。
今回は、時間が有ったので浦安海岸でも見てこようかと歩いたのですが思いの外遠く30分歩いて断念しました。埋め立てだからと高をくくっていたのですが意外と距離がありました。新しい街らしく、整然としたきれいなところでした。小さな子供連れも多く若くモダンな香りがする街でした。
今回は、3つのシステムでの試聴でした。いずれも「MJ誌」に発表または発表予定の最新作をまとめて聞くことができたので大変良かったです。
何時ものように、3次元の音場が再現されていました。スピーカが2つしか無いのに左右に加え前後、時には上下にも定位して聞こえるのが不思議です。しかも、何十年も前に発売されたレコードの再生音なのですから、いったいどれだけの音が記録されているのだろうと、ますます不思議です。
他のアンプ試聴会では、音がスピーカに張り付き空間の無い音を聞かされたり、頭が痛くなり逃げ出したくなるような音を聞かされることもあるのですが、金田アンプではそんなことはありません。大きな音であっても、うるささが無いのです。
どの組み合わせでも満足ですが、強いて言えばWE421を使ったアンプ系が良かったと感じました。言い方が難しいのですが、安心して聞いていられる音だったと感じました。
何しろ、大編成クラッシック中心だったので疲れ、5時間の予定でしたが、4時間と少しで退席させていただきました。緊張感が持たないのです。もっとも、大音量の中でも心地よく眠れたのも不思議です(笑)。不自然な音が無いからでしょうか。
このように内部が判るように見せてもらえると、製作意欲がむくむく湧いてきます。金田アンプはとても美しい仕上がりで、ほれぼれします。
部品のストックは、怠りなく行っているつもりなのですが、製作着手は先延ばし~~で来てしまっています。そろそろ限界なので、今年こそ電流伝送アンプの実力の一端でも手に入れたいと決意したところです。(決意は、これまでもしてきたような。(笑))
2015年4月20日
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久しぶりの、アンプ試聴会です。場所は、定番の西東京市「コール田無」でした。この場所は、適度な広さのホールがあり、家からも近く大歓迎です。今回も、MJ誌に 掲載されたアンプの試聴です。これまでも多くのアンプ製作を発表されているレギュラー執筆者の作なので、どんな音で鳴るのか期待が高まります。
EL84pp 製作は比較的容易?
音源は、全てCDを使用していました。内容は、ジャズ、ポップス、クラシックから歌謡曲まで多彩でした。スピーカは、Altec A5。アンプは、EL84pp、WE(Western Electric)367App、845シングルでした。
WE367App ユニークな形の真空管です
EL84ppは、単独で聴く分には悪くないのですが、他の2台を聞くと音がスピーカに張り付いている感じで楽しめないと思いました。WE367Appは、パァ~と音の空間が広がり歌詞も明瞭に聞こえて良かったです。845シングルは、一つ一つの音がとても力強く、音の重心が下がった感じがしました。
[もとより、音楽的才能皆無かつ駄耳の持ち主なので適当に受け取ってください。]
845s 煌々と輝くタングステンフィラメント
好みは、目の前に大きく広がる音の空間と、刺激があっても五月蠅さのない音です。例えば、ブラスなどを近くで聞くと突き刺さるような強い音もありますが、決して五月蠅いとは思わないし、まして不快だ逃げ出したくなるなどとは決してなりませんよね。
数年に一度思い出したようにアンプを作る者にとっては、このような機会はたいへんありがたいところです。ベテランが語る内容は、たいへん示唆に富み参考になります。そして実際に音を聞いて、”なるほど、こういう音がするのか”と製作意欲が刺激されます。
真空管は、見た目良く、存在感があって、暖かくいいですね。冬向きかも?(笑)
今年も、願掛、何卒宜しく。
2015年2月5日
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