10月2013

ひかりかがやく未来を

きままな読書

(株)貧困大国アメリカ 堤 未果

いつもながら、緻密な取材と膨大な資料に裏打ちされていて説得力ある仕上がりになっています。ここでは、内容について触れるつもりはありません。是非とも実際に購入して読んでほしいとおもいます。
IMG_0004

アメリカが変な国だと思ったのは、著作権の延長問題からでした。知財権に関わっていたころに「ミッキーマウス保護法(*)」と揶揄される法律を成立させて、それを他国にゴリ押しするアメリカを知ったときでした。ディズニーのために国の法律を変えるって何なの?という疑問がありました。

ここに書かれていることがアメリカ国内にとどまっていれば問題は小さいのですが、そうはいかずにグローバル・スタンダードの名の元に全世界を巻き込もうとしていることに危惧の念を抱きます。
この本の中では、ほとんど触れられていませんが金融はアメリカが最も得意とするところです。巷でよく言われる「日本人が営々として築いてきた1000兆円を超える個人資産(郵貯・簡保、健保、年金その他の個人資産)が最終ターゲットである」との議論がにわかに現実のものと思われてきます。TPPは農業問題ではないのです。

1%vs99%が出てきます。これは「99%に属する方は、いつ最底辺に落ち込んでもおかしくない不安定な社会」のことを言っていると解釈しました。自分は大丈夫だと思っている貴方、本当なのでしょうか? あなたの子供に明るい未来を残せるのでしょうか? 今、よく考えた方が良いと思います。分厚く安定した中間層が支えた、偉大で寛大な理想郷アメリカは最早過去にしか存在しないようです。

解決法は、簡単で「工場生産の鶏肉、豚肉」「GM食物」「・・・」にノーと一人一人が行動するだけで済むと思います。なぜなら企業なので売れない(=もうけにならない)と知れば絶対に変わります。でも連帯してノーは、難しいのでしょうね。「合法的に」分断を仕掛けてくるので・・。でも、あきらめるわけにいきません。

(*)ネットで検索すれば多数にヒットします。適当に取捨選択してください。

真空管オーディオフェアー

オーディオ

「真空管オーディオフェアー」に行ってきました。場所は、神田淡路町の損保会館です。

「オーディオ」自体が下火になって久しいのに加え「真空管」なので完全にマニアの世界です。大手メーカの参加は皆無ですが小さいながら特色を持った会社がそろっています。

Tube_038-1Tube_037

さすがに、参加者は高齢な方が多いようです。右は、メインアンプの配線のようすです。すべて手配線ですが、キッチリ作られていて大いに参考になります。

Tube_039Tube_040-1

真空管の世界では、ビンテージと呼ばれる古めのスピーカなどが喜ばれるようです。じっさい試聴しても1960~70年前後の製品からとても気持ち良い音楽が聞こえてきました。もちろん、真空管と云えども大出力は出せるのですが現代風のスピーカを大出力で鳴らすと、確かに迫力あるように感じるのですが、トランペットがキンキンと耳ざわりで1分と聞いていることができませんでした。
上の写真はどちらもシステム自体はかなりの年代ものですが、バイオリンがしみいるように奏でられJazzボーカルが眼前に拡がります。音量はあるのに煩さが無いのが不思議です。オープンテープが動いているのを見るのは久しぶりで感激してしまいます。テープンテープの音楽ソースも、まだ手に入るのですね。

Tube_044Tube_045-1

独自の技術をアピールする会社や、自作派が喜びそうなキット、部材関係の会社からもたくさん出展されていました。左の小型のスピーカはバックロードホーン構造なので開放された音がでていました。値段の割にとても良いのですが大型システムを聴いた後では何とも言えません。でも、いくら気に入っても1本50万円とか百万円といった大型システムはとても手が出ません。

Tube_042
やはりAltecが良い、ホーンにしなければ・・。欲しい~~と今回も思いながら、夕闇迫る淡路坂をとぼとぼと御茶ノ水駅に向かうのでした。電車の窓明かりがわびしさを演出してくれますね(笑)。

 

旧万世橋駅

つれづれ

秋葉原に行ってきました。ついでに、今話題の旧万世橋駅の遺構を再開発した「マーチエキュート神田万世橋」(=mAAch)を見てきました。
万世橋駅は、1912年4月から1943年11月まで存在した旧国鉄中央線の駅だったとのことです。駅廃止(法規上は休止)後は、駅舎は大幅に縮小され交通博物館の一部に残っていたに過ぎないのに比べプラットフォームは、ほぼ当時のままで残っていたようです。
今も電車が走るアーチ高架橋は、レンガ色と曲線が美しくその素材はそのままに再生されているので歴史を感じさせる造りがよみがえっています。

コスモス_023 コスモス_024

昌平橋からのmAAch、向こうの橋が万世橋です。mAAchは、神田川の南岸にあります。手前の方はまだ未開発のようです。アーチ高架橋を中央線の快速電車が通ります。アーチの周辺はかなり傷んでいますが、外観などは現状の儘(ママ)としたようです。

コスモス_028 コスモス_025

高架橋の下は、意外と奥行きがあります。神田川に面してオープンデッキが設置されていました。夏の日の夕刻、川面で涼むのによさそうな感じです。

コスモス_031 コスモス_029

出店は、飲食店が多いのですが、鉄道関係のグッツを取り扱う店や鉄道模型ジオラマなどもありました。

コスモス_032-1

遺構を活かして再生するコンセプトらしく、1階と2階とを繋ぐ階段も万世橋駅や鉄道博物館(後の交通博物館)の遺構とのことです。階段は、2つあり「1912階段」と「1935階段」といい前者は、駅開業時の1912年当時の階段で実に駅休止以来70年ぶりの公開とのことです。

 

コスモス_034 コスモス_033-1

2階に上がると「2013プラットホーム」があります。万世橋駅のホームを展望カフェデッキとして整備したもので、中央線の電車を窓越しに間近で見ながらゆっくりできる場所です。この日は、カフェに入るには待たねばならず残念ながら中には入れませんでした。

コスモス_035-1
交通博物館跡地の再開発により新たに建ったビルとの間に広場ができていい感じになっていました。

 

 

 

ビジネス書

きままな読書

本屋が好きで空き時間があれば本屋に行きます。特にジャンルといったものはなく気になるものがあればその場で購入します。読むのは、電車の中や空き時間の喫茶店などです。もちろん専門書、実用書は別です。
ここでの2冊は、気楽に読める割に中味が濃く、何よりも面白いと感じました。

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない

IMG_0001ここでの「ビジネス書」とは、自己啓発書、成功本のたぐいです。
最近はどの書店でも入り口の一等地に所謂ビジネス書が大量に置いてあります。題名を見るとなかなか魅惑的です。いわく、「無理なく続けられる年収10倍アップの××」「ノーリスク・ハイリターンの成功××」「あなたを変える××術」・・・。この本は、この種の書籍が気になって気になってついつい手にしてしまう方にお勧めです。

62ページからの「成功本におけるお約束のストーリー」の部分だけでも立ち読みしててはいかがでしょうか。あまりにぴったり当てはまるので笑ってしまいます。合点される方は、この種の書籍から卒業される方と思います。
このストーリー展開は、いろいろな場面に応用できそうなのでどんどん使っていきたいと思います。何しろ「成功へのお約束」ですから(笑)。

 サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている

book_002_01サラリーマンの悩みと言えば、給料のこと、仕事のこと、人間関係に関することが多いと思われます。これらを扱った書籍もビジネス本に負けずに多くの書籍が出版されています。
この本では、「どうして××はできないのか?」「なぜ××が上手くいかないのか?」などは、あなた固有の悩みではなく多くの人が経験するものであって、過去および現在において優れた研究の積み重ねがあり「答え」はできているのだから、その「答え」を活用するのが早道でしょうといった内容です。

 

 

 

 

環境も、経歴も、体力も、性格も違うにもかかわらず「単なる私的な成功体験を他人に押し付ける」ような書物をいくら読んでも[得られるもの÷かけた時間]のパフォーマンスは良くないばかりか、「なぜ、俺は××できないのだ」などと新たな「悩み」を抱え込むことになるのではないでしょうか。

「楽して清貧」「苦労して金持ち」は有っても「楽して金持ちは」無いと思います。古典、大定番書をしっかり読み込み、優れた科学的成果をしっかり学びましょう。自戒を込めて。

軽便鉄道模型

いろいろ

軽便鉄道模型祭に行ってきました。場所は、目黒駅の近くです。
目黒駅に降り立つと秋祭りが開かれていました。後で調べると、誕生八幡神社例大祭というらしいです。目黒のサンマ祭りは、この誕生八幡神社とその周辺で開かれることも知りました。

keiben_101 keiben_102

少女が叩く山車太鼓に続いて子供神輿、最後に神社神輿が出ていきました。

開催場所の「さつき会館」です。多くの人々がいましたが比較的高齢の方が多いように感じました。皆カメラを持っていて盛んにシャッターを切っていました。

keiben_103軽便(けいべん)鉄道は、簡易規格の鉄道で一般的には、JR標準のレール幅(1067mm)より狭い914mmや762mmの鉄道を指します。通常の乗合の他、森林鉄道、鉱山鉄道なども含む概念のようです。「ユニークな外形の車両を作る、懐かしい風景をジオラマで再現する、走らせる」このようなことが大好きな人達の集う場と思われます。

keiben_105 keiben_107

いろいろな大きさのレイアウトがありました。左は、極小で幅は40cm無いと思います。右は、オールインワンとしては普通の大きさでしょうか右上のカメラと比べるとその大きさが想像できると思います。

keiben_007 keiben_008

keiben_009 keibenn_005

keiben_006 keiben_020
ジオラマは細部にいたるまで丁寧に作りこまれ、見事に昭和が再現されているように感じました。この景色の中をコトコト走る車両は、いつまでも見飽きるということがありません。大人の趣味という感じですね。